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KPI設計2026-06-14

KPIダッシュボードで失敗する会社の共通点|「可視化」の前に必要なKPI設計とExcel卒業のロードマップ

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KPIを「測るだけ」から「動かす」に変えるためのフレームワーク全体像を15ページにまとめた資料です。

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この記事は、「KPIダッシュボードを作ったのに、誰も見ていない」――そんな会社が、可視化の前に何をすべきかをまとめた実践ガイドです。50社以上の支援で見てきた失敗と、私が現場で使っている設計ルールを全部入れました。

結論から言います。ダッシュボードは、分析の質を決めます。 ツールが立派かどうかではありません。そこに表示されている数字が、チームの会話をどこまで深くできるか――それがすべてです。

「立派なダッシュボードなのに、誰も見ない」のはなぜか

ダッシュボードを作っても誰も見なかったり、機能しなかったりすることは、本当によくあります。原因は、ツールでも見た目でもありません。載っている数字が不十分で、改善に繋がらないからです。

たとえば、電話の数とアポイントの数だけを計測しているダッシュボードがあるとします。これを見ても、それ以上の会話は生まれません。「今日は架電100件、アポ3件でした」――で、会話が終わってしまう。

本来見るべきは、その先です。

  • なぜアポイントが取れていないのか
  • どんな理由で取れていないのか
  • どのチャネルだとアポイントが取れていないのか

ここまで見えて初めて、改善のための議論ができます。つまり、ダッシュボードの精度によって、どこまで深く分析できるかが決まる。ダッシュボードは分析の質を決める装置なのです。そして、この「深く分析できる状態」がチームに浸透していくかどうかも、最初の設計で決まります。

KPI管理・KPIダッシュボードとは(KGIとの違い)

言葉を整理しておきます。

  • KGI(最終ゴール指標):売上・受注金額など、事業の到達点
  • KPI(重要業績評価指標):KGIに至るプロセスを測る中間指標(架電数→展開数→受注数 など)
  • KPIダッシュボード:それらのKPIを一覧で可視化し、追える状態にした画面

KPI管理とは、この数字を「眺める」ことではなく、数字を使って意思決定と行動を変えることを指します。可視化はそのための手段にすぎません。ここを取り違えると、どんなに高機能なBIツールを入れても形骸化します。

ダッシュボードに「何を載せるか」――3軸ルール

指標が多すぎるダッシュボードは、結局誰も見なくなります。かといって少なすぎると、さきほどの「架電数とアポ数だけ」状態になり、会話が生まれない。では何を載せるか。

私の基準はシンプルです。ベーシックなプロセスKPIに加えて、課題がちゃんと見える「3つの軸」で切れること。

  1. 新規・既存
  2. チャネル別(引き合い/展示会/能動 など)
  3. 規模別(顧客規模)

プロセスKPI(架電→コネクト→アポ→展開→受注 など)の素の数字を一段目に置き、その下に、この3軸で切った数字を見られるようにする。これがあると、「どこで詰まっているか」が一目で分かります。

昔、私が使っていたものは、まさにこの形でした。ベーシックなプロセスKPIの指数表があり、その後に新規・既存、動機別、規模別、さらに動機×規模で見た数字まで載っている。これを見れば、かなり深く分析できました。

ただし――この方式は、とにかく枚数が多くなるのが難点でした。紙の表を何枚もめくるようなものです。

だから最近は、Looker Studio などで切り口を自由に変えて見られるようにするケースが圧倒的に多いです。1枚の画面で、新規/既存を切り替え、チャネルで絞り込み、規模で分解する。枚数を増やさずに3軸の分析ができる。

なお「何を載せないか」という発想よりも、私は課題がちゃんと見えるようにしておくことを優先します。引き算ではなく、「この画面で課題まで辿り着けるか?」を基準にすると、自然と必要なものだけが残ります。

Excel卒業の判断ライン――営業活動にExcelは厳しい

「まだExcelでいいか、ツールを入れるべきか」とよく聞かれます。営業活動に関して言えば、私の答えはほぼ決まっています。Excel(スプレッドシート)はかなり厳しい。

理由は構造的なものです。営業では、一つの顧客に対して複数の活動が紐づきます。架電して、メールして、訪問して、提案して……。これを1顧客=1行のスプレッドシートで表現しきるのは無理があります。リスト管理や案件管理くらいはできますが、「今その顧客にどんな活動をしているか」は見えてきません。

私は、営業プロセスをExcelで十分に把握できていない時点でダメだと考えています。だから、そもそもExcelで管理しない方がいい。本当に最初のPOC(最初の30社くらい)であればExcelでもいいかもしれませんが、それ以上はおすすめしません。

実際、私がスタートアップで最初にやったことの一つがCRMの導入でした。これは数字を見るためだけでなく、「活動を記録し、数字で語る」という組織カルチャーを作るためでもあります。カルチャーは後から変えるのが難しい。だからこそ、最初から入れるべきだと考えています。

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KPI Maturity Model の自社診断と Implementation Checklist(20項目)を収録。形骸化しないKPI設計の実装手順を一冊で。

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ツールの使い分け――SFA標準 → Looker Studio → Tableau

Tableau、Power BI、Looker Studio、SFAの標準ダッシュボード。どう使い分けるか。私の実務的な順番はこうです。

KPIダッシュボードツールの使い分け
KPIダッシュボードツールの使い分け

① まずはSFAの標準ダッシュボードで「パッと見える」状態を作る

普段みんなが日々見るベーシックなダッシュボードは、SFAの標準機能でちゃんと見えるようにすべきです。ここは凝る必要はありません。毎日意識すべき数字が、一番上に来ているかが肝心です。

たとえばスタートアップにいた頃、インサイドセールスは1日60件の架電を目標にしていました。そのためにはリストアップの件数が効くので、ダッシュボードの一番上にリストアップ件数を表示させていました。さらに、プロセスの件数――誰のコール数が多いか、誰の展開件数が多いか――をパッと見えるようにして、健全な競争意識を煽る仕掛けにしていました。

② 切り口を変えた応用分析は、Looker Studio(または Power BI)

自分が分析する側として見るときは、切り口を変えて見ないといけない場面が多い。当時はPower BIを使っていました。Power BIもLooker Studioも無料で使えるので、今はLooker Studioを使うケースが多いです。応用的な分析は、こうしたBIツール側に任せた方がいい。

③ 予算に余裕があればTableau

お金に余裕があればTableauも良い選択です。ただ正直に言うと、私自身は使いこなすのが難しそうだったので、無料で使えるLooker Studioに落ち着いています。多くのスタートアップ・中小企業にとっては、まずSFA標準+Looker Studioで十分にスタートできます。

「見られ続ける」ダッシュボードにする――定着の仕掛け

どんなに良いダッシュボードも、見られなければただの飾りです。定着のためにやるべきことは、突き詰めるとシンプルです。

見られ続けるダッシュボードの定着ループ
見られ続けるダッシュボードの定着ループ

日々ダッシュボードを見ること。そして、それを使って会話すること。

みんなでダッシュボードを見て、それをもとにディスカッションする。会話の機会さえあれば、「この数字おかしくない?」という指摘も含めて、さまざまな議論が生まれます。数字の間違いが見つかるのも、むしろ健全です。誰かが本気で見ている証拠だからです。

ポイントは、ダッシュボードを「会議の素材」に組み込むこと。報告のための画面ではなく、議論のための画面にする。これができると、ダッシュボードは勝手に育っていきます。逆に、誰も会話に使わない数字は、どんなに正確でも必ず形骸化します。

まとめ――可視化は手段、設計が本体

  • ダッシュボードは分析の質を決める。数字が浅いと会話も浅くなる
  • 載せるのはプロセスKPI+3軸(新規/既存・チャネル別・規模別)。枚数を増やさずLooker Studioで切り替える
  • 営業活動にExcelは厳しい。最初からCRMを入れ、カルチャーごと作る
  • ツールはSFA標準 → Looker Studio → Tableauの順で十分
  • 定着の鍵は毎日見て、会議で会話に使うこと

ツールを入れる前に、「何を、どの切り口で見れば課題に辿り着けるか」という設計がある。ここが本体です。Exgrowthでは、このKPI設計から、ダッシュボードの実装・運用定着までを一気通貫で伴走しています。「ダッシュボードを作ったのに機能していない」とお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q. KPIダッシュボードとKGI・KPIの違いは?

KGIは最終ゴール(売上など)、KPIはそこに至るプロセス指標。ダッシュボードはそれらを可視化して追えるようにした画面です。可視化はあくまで手段で、目的は数字で意思決定と行動を変えることです。

Q. KPI管理はExcelとツール、どちらが良い?切り替えの目安は?

営業活動なら基本はツール推奨です。1顧客に複数の活動が紐づく構造上、Excelの1行では活動が表現しきれません。最初のPOC(〜30社程度)まではExcelでも可ですが、それ以降はCRM/SFAへ。

Q. ダッシュボードを作ったのに見られない・機能しないのはなぜ?

多くは「数字が浅く、会話が生まれない」ことが原因です。架電数・アポ数だけでなく、「なぜ・どんな理由で・どのチャネルで取れていないか」まで見える設計にし、会議の議論素材として使うことで定着します。

Q. 可視化ツールのおすすめは?Tableau・Power BI・Looker Studioの選び方は?

まずSFA標準で日々のベーシック指標を。応用的な切り口分析はLooker Studio(無料)かPower BI。予算に余裕があればTableau。多くの企業はSFA標準+Looker Studioで十分にスタートできます。

Q. 指標が多すぎるとき、何を載せるべき?

「載せない」を考えるより「課題が見えるか」で判断します。プロセスKPIに加え、新規/既存・チャネル別・規模別の3軸で切れること。枚数を増やさず、Looker Studioで切り口を切り替えられるようにするのがおすすめです。

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KPI Growth Model の全体像と実装手順を15ページに凝縮。社内でKPI設計の方向性を議論する際の共通言語としてお使いください。

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