サマリー
- Salesforceの調査によれば、営業担当者のうちAIツールを「少なくとも時々使っている」割合は81%に達し、2022年の24%から急速に拡大している。
- 一方で、AIツールを日常的に(毎日)使っている割合は37%にとどまり、「導入」と「定着」の間には大きな差がある。
- AIを活用しているチームは、そうでないチームに比べて売上成長を実現する確率が1.3倍高いという結果も報告されている。
データ:導入率は急拡大、定着率はまだ半分以下
Salesforceの調査「State of Sales」シリーズによれば、営業担当者のうちAIツールを少なくとも時々利用している割合は、2022年の24%から2024年には54%、2025年には81%へと急速に拡大している。この3年弱での伸び方は、他の主要な営業テクノロジーと比べても異例の速さである。
しかし同じ調査では、AIツールを日常的(毎日)に使っている割合は37%にとどまることも示されている。つまり「導入済み」と回答する担当者の半数以上は、実際には日常業務に組み込めていない可能性がある。導入率の高さだけを見て「自社もAI活用が進んでいる」と判断するのは早計であり、定着率まで踏み込んで見る必要がある。
その上で、AIを活用しているチームはそうでないチームに比べて売上成長を実現する確率が1.3倍高いという結果も報告されている。この成果は、ツールを導入したこと自体からではなく、日常的な活用によって生まれていると考えるのが自然である。
だから、営業組織は何をすべきか
- 「導入率」ではなく「日次アクティブ利用率」を追う
- 定着しない理由を個人任せにしない
- 成果指標を「時間削減」だけでなく「再投資先」まで追う
