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KPI設計・フレーム2026-07-07

「職種別」KPI設定の事例集——営業・採用・製造・EC・飲食・研修の6業種

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KPI Growth Model 入門ガイド

KPIを「測るだけ」から「動かす」に変えるためのフレームワーク全体像を15ページにまとめた資料です。

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著者:岩田圭弘(Exgrowth株式会社 代表)

はじめに——職種が違っても、KPI改善の本質は変わらない

「営業と製造では全然違うでしょう」と言われることがあります。確かに現場は違う。でも、KPIを設計するときの問いは同じです。

「同じ時間・お金・人を使うなら、どこに使うと一番結果が出るか?」

この記事では、営業・採用・製造・EC・飲食・研修の6つの職種で、その問いへの答えをデータで見つけ、Primary KPIを設定した事例を紹介します。どの事例も構造は同じです。「頑張っているのに結果が出ない」の正体を、数字が教えてくれます。

6職種で見つけた勝ち筋とPrimary KPI
6職種で見つけた勝ち筋とPrimary KPI

全職種に共通する「転換率の高いところに集中する」法則

インプットの量を増やすより転換率の高い所に集中する
インプットの量を増やすより転換率の高い所に集中する

KPI設計で最初にやることは、プロセスを分解して「転換率」を測ることです。

全体の成果を上げるためにできることは2つです。

  1. インプットの量を増やす(件数・予算・人員)
  2. 転換率の高いところにリソースを集中する

多くの現場が選ぶのは①です。しかし②の方が、多くの場合コストをかけずに成果が出ます。なぜなら、すでに持っているリソースの使い方を変えるだけだからです。


営業のKPI事例——訪問数より「訪問先の質」が問題だった

営業事例:中小3%より大手13%に訪問を寄せる
営業事例:中小3%より大手13%に訪問を寄せる

「頑張っているのに売れない」の正体

  • 田中さん:月100件訪問、成約5件(成約率5%)
  • 鈴木さん:月60件訪問、成約8件(成約率13%)

データを深掘りすると、違う景色が見えてきました。

訪問先田中さん鈴木さん成約率
中小企業80件20件3%
大手企業20件40件13%

田中さんは「頑張っていなかった」のではありません。頑張る方向が違っただけです。大手企業への訪問は中小企業の約4倍効率がいい。

  • Primary KPI:大手企業への訪問件数(月20件→月50件)
  • KDI:大手ア・イ社への今週の接触数

採用のKPI事例——エージェント依存が採用率を下げていた

「応募は来るのに採用できない」の正体

月100人の応募がある会社。採用できるのは2人(採用率2%)。チャネル別のデータを出してもらいました。

採用チャネル応募数書類通過率最終採用数
人材エージェント70人20%1人
求人サイト20人35%1人
採用イベント10人70%1人

応募の70%を占めるエージェント経由の採用率が圧倒的に低い。イベントは10人しか来ないのに、そこから7人が書類を通過し、1人採用できている。

なぜイベント参加者の通過率が高いのか。「会社のことを理解した上で来てくれているから」です。

  • Primary KPI:採用イベントへの参加者数
  • KDI:今月のイベント告知・集客件数

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KPI Maturity Model の自社診断と Implementation Checklist(20項目)を収録。形骸化しないKPI設計の実装手順を一冊で。

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製造のKPI事例——人ではなく「設備の使い方」が問題だった

「不良品が減らない」の正体

毎月1,000個製造して、不良品が50個(不良率5%)。ライン別のデータを確認しました。

ライン設備年式不良率稼動割合
Aライン新型1%20%
Bライン標準4%50%
Cライン旧型9%30%

問題は明確でした。旧型設備のCラインが30%も稼働しており、そこから不良品が大量に出ている。

Aラインの稼働割合を20%から70%に増やすだけで、全体不良率5%から2%以下に下がる計算。人を育てるより早く不良率が改善する。

  • Primary KPI:Aラインの稼働割合(20%←70%)

EC・マーケのKPI事例——集客チャネルの配分を変える

「広告費をかけても売れない」の正体

流入チャネル購入率
SNS広告0.8%
ディスプレイ広告1.2%
検索(SEO)流入3.5%

検索から来た人の購入率がSNS広告の約4倍高い。広告予算の一部をSEO記事制作に回す。それだけで、同じ集客コストで売上が上がります。

  • Primary KPI:SEO流入数(検索経由の月間セッション数)

飲食・店舗のKPI事例——リピート率は「メニュー」で決まる

「リピーターが増えない」の正体

注文パターン2ヶ月以内の再来店率
単品注文18%
コース注文54%

コースを注文した客の再来店率は、単品客の約3倍。コースは時間をかけて食事を楽しむため、「また来よう」という体験が生まれやすい。DM施策を止めて「コース注文を勧める接客」に集中する方がリピーター獲得に直結します。

  • Primary KPI:コース注文率(全注文のうちコース占有率)

研修・育成のKPI事例——定着率は「研修の形式」で決まる

「研修を受けても行動が変わらない」の正体

研修形式3ヶ月後の行動定着率
動画研修12%
集合研修(講義型)18%
実地OJT61%

動画や講義で知識を入れても、現場で使わなければ定着しない。OJTは実際に業務の中でやってみるため、身体に染み込む。外部研修や動画制作の予算を削って、OJTの時間と仕組みを増やす方が、研修費用全体を下げながら定着率が上がります。

  • Primary KPI:OJTの実施時間(一人あたり月間OJT時間)

まとめ——職種が変わっても、問いは1つ

全6職種の負け筋と勝ち筋の転換率ギャップ
全6職種の負け筋と勝ち筋の転換率ギャップ

6つの事例を見てきました。営業も、採用も、製造も、ECも、飲食も、研修も——表面上は全く違う話に見えます。でも、共通しているのは1つのことです。

「同じ時間・お金・人を使うなら、どこに使うと一番結果が出るか?」

田中さんは大手企業に行けばよかった。採用担当者はイベントに力を入れればよかった。製造はAラインを使えばよかった。どれも、頑張りが足りなかったのではありません。頑張る場所が最適化されていなかっただけです。

そしてその答えは、感覚ではなくデータが教えてくれます。プロセスを分解して、転換率を測って、一番効率のいい場所を特定する。それがPrimary KPIの本質であり、KPI設計のすべての出発点です。


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本記事は上記マップの「事例編」として、営業・採用・製造・EC・飲食・研修の6職種を具体的な数字と勝ち筋で掘り下げたものです。

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