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グロース2026-05-25

スタートアップ成長戦略|シリーズA/B/Cの投資家視点とCOO実践Q&A 18問、50社支援の知見】

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KPIを「測るだけ」から「動かす」に変えるためのフレームワーク全体像を15ページにまとめた資料です。

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スタートアップを成長させるとき、最初に何から着手すべきなのか。シリーズA、B、Cそれぞれで投資家にどう見られるのか。そして、ゼロイチ立ち上げから400人規模に至るまで、組織はどんな壁にぶつかるのか。

本記事は、私が実際に経験した「スタートアップ成長のリアル」を、Q&Aインタビュー形式でまとめたものです。抽象論ではなく、現場での試行錯誤や、実際に効いた仕組み、失敗から学んだ教訓をそのままお話ししています。

Q1. スタートアップで最初に着手すべきことは何でしょうか?

最初にやるべきことは、もちろん事業戦略の策定です。市場(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3Cを分析し、自社がどういうバリューポジションを築けるかを明確にする。そしてターゲットを定め、どう訴求していくかを決める。ここは王道です。

ただし、僕があえて強調したいのは、「CRMの導入」です。これはよく後回しにされるんですが、初期からやっておかないと絶対に後で苦労します。CRMは「営業を管理するツール」以上の意味を持つからです。CRMを導入し、KPIを入力して数字を可視化していくことは、「事業が再現性を持って成果を出せている」ことの証拠になります。社内マネジメントだけでなく、投資家に示す上でも非常に強い説得力を持ちます。

しかも、後から導入しようとすると本当に大変です。データ入力をしてこなかった人に「明日から入力してください」と言っても、習慣化は難しい。「楽な状態から大変なことに戻る」のは本能的に抵抗します。だから、文化として定着させるなら立ち上げ初期しかないんです。

Q2. シリーズA、B、Cでそれぞれ最も重視される論点は?

フェーズごとに投資家の目線はまったく違います。

シリーズAでは、「市場の魅力度」と「経営チームのケイパビリティ」が最重要。市場が大きいのか、ニッチでも圧倒的シェアを狙えるのか。その市場で競合に勝ち切れる経営チームか。この2つがしっかりしていないと、どんなに事業計画を立てても説得力がありません。

シリーズBになると、投資家が最も見たいのはトラクションです。「この事業は再現性を持って成長できるのか」という証拠を、受注数や売上といった数字で示さなければいけません。

シリーズCでは、拡大戦略と資金調達の明確さが問われます。単一事業をさらに伸ばすのか、複数事業に広げるのか、海外進出やM&Aも絡めるのか。「どんな施策で売上をここまで持っていくのか」と、そのための資金計画が明確に描かれていなければなりません。

まとめると、

  • A = 市場とチーム
  • B = トラクション(再現性)
  • C = 拡大戦略と資金計画

そしてどのフェーズでも共通して見られるのは、「このチームならやり切れる」と思わせられるか。その証拠となるのがKPIです。

Q3. ゼロイチの立ち上げはどのように進めましたか?

正直に言うと、最初は全部自分でやっていました。リストを作り、電話をかけ、メールを送り、Webで発信してアポを取る。朝5時半に起きて情報発信し、日中は訪問。泥臭く、とにかく量をこなす。これがゼロイチの現実です。

そこから、知り合いの業務委託やインターンを巻き込み始めました。僕が特にやったのは「仕組み化」です。インターンでも成果が出せるように、会話の録音を徹底。アポイントの電話がうまくいかなかった時に「どこで詰まったのか」「どう切り返せばよかったのか」を全員で聞き、改善ポイントを抽出。これを朝礼などで共有し、切り返しパターンを仕組みとして蓄積していきました。

つまり、ゼロイチ立ち上げは「最初は泥臭く全部やる」→「型をつくって仕組み化する」という二段階です。

Q4. カスタマーサクセスを仕組み化する際に大事なポイントは?

CSは「人によってやり方が違う」になりがちですが、それだとスケールしません。最初から仕組みに落とし込むことが重要です。

一番大事なのはオンボーディング。ここで顧客が「このサービスは役立つ」と思えなければ、その後の解約率は一気に上がります。オンボーディングを定義し、定量的に評価することが第一歩です。

その後はアダプション(活用)エクスパンション(拡大)。役割分担を曖昧にすると「誰もやらない領域」が生まれます。また、ヘルススコアを導入して顧客を「ハイ/ミドル/ロー」に分類することも欠かせません。ローに関してはテックタッチで効率的に対応し、CSの人数を比例的に増やさなくてもいい状態を作る。

最終的に見るべき指標はNRR(ネットリテンションレート)。解約を差し引いても既存顧客からの売上が110〜120%で伸びている状態を目指します。

Q5. 採用で最も重視したスキルは?

僕が営業採用で最も重視していたのは「聞く力」です。多くの人は「話す力」ばかりを見がちですが、営業で成果を分けるのは「聞く力」なんですよ。相手の課題や価値観をどれだけ正確に引き出せるか。

だから面接では「タクシー好きの人を電車好きに説得してください」という課題を出しました。ダメなパターンは「タクシーのここが不便で、電車はこんなに便利」と一方的に話す人。これでは相手は納得しません。

一方で、まず「なぜタクシーが好きなのか」を聞き、その理由を踏まえて「それなら電車にもこういうメリットがある」と説明できる人は、営業でも必ず成果を出します。聞く力がある人はどんな商材でも売れる。これが僕の採用哲学でした。

Q6. 採用で避けるべき人物像は?

一言で言うと、「自責志向がない人」です。

スタートアップでは「人のせいにできる環境」がいくらでもあります。組織が整っていないので「マーケが悪いから」「CSが弱いから」と言おうと思えばいくらでも言える。でも、そういう人は伸びません。

僕は面接で必ず過去の失敗談を聞きました。その時に「環境のせい」と言う人はアウト。逆に「自分がこう反省して、次にこうアクションを変えた」と言える人は合格です。

Q7. マーケ・営業・CSの連携はどう作りましたか?

マーケ・営業・CSは縦割りになりやすい。実際、多くの会社がここで失敗します。僕が徹底していたのは、「オペレーションヘッドが一気通貫で見る」という仕組みです。マーケはリード獲得、営業は受注、CSは継続とアップセル…と分けてしまうと、「これは誰の責任?」という穴が生まれる。

最初からマーケ→営業→CSを1本の線で管理する。ヘッド1人が責任を持って全体を繋げば、縦割りの壁がなくなり、成果もスピードも一気に上がります。

Q8. 成長フェーズで効いた施策は?

一番効いたのは「ターゲットの精度を上げること」です。プロダクトが未成熟な段階でエンタープライズに行くと、導入しても満足度が低く、逆にリスクが高い。だから最初はSMBで磨きました。プロダクトが十分に成熟してから、初めてエンタープライズにシフト。

その時も「エンタープライズ全体」ではなく、さらに絞り込みました。プライム上場企業の中でも時価総額で層を切って「この層ならニーズが高い」と仮説を立てて攻めました。結果として、単価が跳ね上がり、成長を牽引できました。

Q9. 解約率を下げるためにやったことは?

まずはヘルススコアをチェック。数字で顧客の状態を把握し、悪化の兆候が出たら早めに手を打つ。次に、粘着性の高い機能を浸透させる。例えば会計ソフトならOCR。多拠点で利用されるので、スイッチングコストが上がり、解約しにくくなります。

さらに重要なのは解約理由の分類

  • コントロール可能な理由(オンボーディングの失敗、活用不足など)
  • コントロール不可能な理由(会社の方針変更、予算カットなど)

この2つを分けて、可能な領域に人を割いて改善していく。「仕組み+人」の両方が必要です。

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KPI Maturity Model の自社診断と Implementation Checklist(20項目)を収録。形骸化しないKPI設計の実装手順を一冊で。

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Q10. 投資家向けに重視した指標は?

投資家に説明するときに最も重視したのは、やはりPL(損益計算書)の数字。特にトップラインの成長とコストコントロール。

ただ、スタートアップでは「月によって波がある」。単月で赤字が大きくなったり、成長が鈍化することもあります。そういう時に大事なのは、「将来の見通しを数字で説明できるか」です。

「今は投資をしているが、来期以降はこの施策で改善する」「この採用が効いて、このくらいの成長曲線になる」――そういうストーリーを数字で描けるかどうかで、投資家の安心感はまったく変わります。

また、僕が特に意識していたのは「投資家の指摘を必ず次回までに解消する」という姿勢。数字そのもの以上に、改善の速さと誠実さが投資家との関係構築では効いてきます。

Q11. プロダクトと営業、どちらを優先しましたか?

結論から言うと「どちらも必要」なんですが、迷ったらプロダクトを優先するべきです。営業がどれだけ頑張って売っても、プロダクトの満足度が低ければ解約される。長期的には売上が続かない。

スノーフレークのCEOも言っています。「数字が悪いときは営業を疑うな。プロダクトを疑え」と。

Q12. パートナーセールスの立ち上げはどう進めましたか?

最初に意識したのは、PR効果です。資金調達リリースと並んで、パートナーとの提携リリースはメディアに取り上げられやすい。だから創業初期から「まずは提携先を広げる」ことを意識しました。

ただし、パートナーを増やしていくと管理が煩雑になる。そこで導入したのがパートナープログラムです。「一定件数を超えたら条件が変わる」「このカテゴリーはこの割合」といったルールを明確化し、仕組みで管理する。これによって、パートナー拡大と管理の両立ができるようになりました。

Q13. ARRを伸ばす「隠れたKPI」は何ですか?

実際にARRを伸ばす上での隠れた最重要KPIは「単価(プライシング)」だと思います。

面談数を10%増やすのと、単価を10%上げるのでは、インパクトがまったく違います。単価が上がると収益性が上がるだけでなく、その後のエクスパンション(アップセル)も起こりやすくなり、ARRの成長に直結するんです。プライシングに正解はありません。だからこそ、「実験を続けること」そのものが戦略だと思っています。

Q14. 最初の100日でやるべきことは?

立ち上げ初期の100日でやるべきことは大きく2つです。

  • CRMを入れて数字を取れる状態にする
  • 受注できる型をつくる

最初の100日で「売れるモデル」を確立できるかどうかで、その後のスケールのスピードはまったく変わります。

Q15. 急成長期によくある失敗パターンは?

典型的な失敗は3つあります。

  • 採用のミス:成長の勢いに追いつけず、採用基準を下げてしまう。これが後で必ず響きます。
  • 量に偏り、質を軽視する:営業活動の量は増えても、効率やクオリティを見なくなる。
  • マネジメント不足:急拡大の中で、メンバーの不満や疲弊に気づけず、組織が崩れる。

特に「採用基準を下げないこと」が一番大事です。

Q16. グロースの壁をどう乗り越えましたか?

成長していくと、必ず「踊り場」が来ます。その時に効いたのは3つ。

  • 競合差別化:バトルカードを整備し、競合にどうカウンターするかを全社で統一。
  • プライシング:単価を見直し、「価値に応じて高く売る」戦略。
  • サービス開発:SaaS単体ではなく、コンサルやプロフェッショナルサービスを組み合わせ、新しい収益源を作る。

Q17. 400人規模になると課題は?

最大の課題は「見えなくなること」。20人や50人の時は全員の顔が見えるし、状況も分かる。でも400人になると、メンバーのコンディションが見えなくなり、経営者のメッセージも届きにくくなる。

だから僕は意識的に「マネージャー層の育成」に投資しました。もうひとつ大事なのは「任せる文化」。下から上がってきた提案はできるだけ「やってみたら?」と任せる。

Q18. スタートアップと大企業の違いは?

一言で言えばリソースの差です。大企業には人も金も仕組みもある。スタートアップにはない。だから唯一の武器はスピード。24時間という時間は全員に平等に与えられている。その時間をどう使うかで勝負が決まる。

まとめ

スタートアップの成長には「正解」があるわけではありません。ただし、フェーズごとに重視すべき視点や、失敗を避けるための原則は存在します。

  • ゼロイチでは泥臭く型をつくること
  • シリーズBでは数字で再現性を証明すること
  • シリーズCでは拡大戦略と資金計画を描くこと
  • そして常に「このチームならやり切れる」と信頼されること

Exgrowthではスタートアップや新規事業立ち上げの仕組み化を支援しています。無料相談も可能なので、お気軽にお問い合わせください。

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KPI Growth Model の全体像と実装手順を15ページに凝縮。社内でKPI設計の方向性を議論する際の共通言語としてお使いください。

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