サマリー
- McKinsey & Companyの分析では、生成AIの活用によりB2B営業・マーケティング領域で最大0.8〜1.2兆ドル規模の追加的な生産性が見込めるとされている。
- 一方で同社の別の調査では、成果を出している営業担当者は、AIやツールによって創出した時間を「顧客と接する時間」に再投資している傾向が示されている。
- つまり生成AIの価値は、営業担当者を代替することではなく、非販売業務を圧縮し、対人活動の時間を増やすことにある。
コンサルレポート:生成AIの生産性インパクト
McKinsey & Companyのレポート「An unconstrained future: How generative AI could reshape B2B sales」(2024)では、生成AIの活用によってB2Bの営業・マーケティング領域全体で最大0.8〜1.2兆ドル規模の追加的な生産性創出が見込めると試算されている。実際の導入状況についても、同社の調査では、B2B営業組織の約4割が生成AIを本格利用またはパイロット導入している段階にあることが報告されている。
重要なのは、この生産性向上が「営業担当者の代替」ではなく「非販売業務の圧縮」によってもたらされている点である。McKinseyの自動化に関する調査では、成果を出している営業担当者は、そうでない担当者に比べて顧客と接する時間を20〜25%多く確保していることが示されている。AIやツールが代替しているのは、レポート作成やデータ入力といった非対人業務であり、顧客対応そのものではない。
だから、営業組織は何をすべきか
- AI導入の目的を「代替」ではなく「時間の再配分」に置く
- 非販売業務の可視化から始める
- 「導入率」ではなく「時間の再配分率」を追う
